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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

カブトムシの飼育(21) 卵・幼虫・脱皮・マット・幼虫死亡

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●このページは、前ページからの続きです

2008年9月6日 飢饉に陥るところでした

8月22日の幼虫発掘作業以来、暑い毎日が続き、マットも乾燥気味です。
衣装ケースは面積が広いため乾燥も激しく、毎日のようにキリフキで水分補給しています。
小さなケースは置き場所の関係もあるとは思いますが乾燥し難いため3日毎くらいに水分補給を続けていました。 この「3日毎」が手抜きだったようです。

今日の午後の水分補給は全てのケースを対象として衣装ケースから始め、飼育箱(大)を済ませて100円の米びつの蓋を開けたら・・・2~3匹の幼虫がマットの上に出ていました。
マットを見たら糞ばかり。ケースをひっくり返して見たら糞だけで食べられそうなマットはゼロの状態。 飢饉です! 100円の米びつ3つと、飼育箱(中)の中は同じ状態でした。
これは大変だ! 飢え死にしてしまう!

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直ちに糞を捨ててマットを入れようと思ったのですが、マットの予備は10リットル入りが1袋だけ。4つのケースに分けて入れました。
幼虫は2匹を除いて39匹は3齢の食べ盛りです。10匹で2.5リットルでは間もなく飢饉に陥ることになります(1匹の幼虫が蛹になるまでに食べるマットは約3リットルとのことです)ので、2~3日うちにはマットを買い足しておかなければなりません。

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7つのケースの中で、飼育箱(中)には小さい幼虫ばかりを11匹入れておいたのですが、9匹は3齢ですね。私の人差し指より大きくなっています。
11匹中2匹は8月22日に入れた時よりは大きくなっているものの、他の9匹に比べたら差があります。

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2匹のうち1匹は特に小さいし、尻の所が風船のように膨らんでいて、何故かも判らないので別のケースに1匹だけ隔離しておきました。

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2008年9月8日 マットを購入

マットを買いにいってきました。
購入したマットは、こちらのページの育成マットです。

カブトムシの飼育(17) 越冬・コバエ・糞掃除・マット・蛹室・人工蛹室・蛹化
昆虫館の館長 カブトムシの飼育(17):越冬が終わってからの糞掃除、よく食べてよく肥るカブトムシ用のマット、前蛹や蛹の掘り出し、蛹化中の写真や、その他の動画もご覧下さい。 昨年(2007年)の秋から、59匹の幼虫が越冬しています。 屋外の寒...

値段の高いマットもいろいろと並んでいますが、岩国市田舎村昆虫館では、このマットが現在のところトラブルもなく、幼虫飼育には最適だと思っています。
今日は、2袋=20リットル補充しておきました。


なお、9月6日に気が付いた尻が風船のように膨らんだ幼虫は死んでいましたので埋葬しました。
幼虫は、2008年9月8日現在115匹です。

2008年9月14日 緊急事態

10匹が容量4.4リットルの容器では狭いし、マットもアッと言う間になくなります。今日も水分補給のために蓋を開けたら上の方まで糞でいっぱい。1つの容器は糞掃除を行いましたが、その他はマットの補充だけにしました。

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ところで、幼虫飼育の容器ですが、衣装ケースに出費するゆとりがないので、スーパーで発泡スチロールの箱を貰ってきました。これなら安上がりだと思ったのですが、よく考えて見たら使えませんよね。 幼虫の顎です。 プラスチックのケースでもガリガリ齧りますので、発泡スチロールでは楽々と穴を明けて外へ出てくるでしょうね。

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2008年9月17日 全てのケースの糞掃除

そろそろ糞満タンの兆しがあるので、全てのケースの糞掃除をしました。
マットの節約のため、全てフルイに掛けて糞を取り除き、食べられそうなマットは船場吉兆のように使い回ししています。

田舎村写真館
田舎村写真館
この記事のテーブル(表の枠)内に挿入されている写真は、クリックすることにより拡大できます。
ケース① ケース② ケース③ ケース④
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30匹 30匹 15匹 10匹
ケース⑤ ケース⑥ ケース⑦
P20080917-P1060709 P20080917-P1060708 P20080917-P1060711
10匹 10匹 10匹

幼虫は全て3齢です。寒くなるまでに食べられるだけ食べて、大きくなれるだけ大きくなってもらい、来年は立派な成虫になってもらわなければなりません。
マットは60リットル追加使用しました。

2008年9月20日 幼虫が1匹マットの上に出ています

今日も恒例のキリフキによる水分補給です。
まだ真夏と同じように乾燥が激しいですね。
順番にケースの蓋を開けたら、1匹の幼虫がマットの上に出ています。
マットの上面まで糞が溢れていたらケースの中は殆どが糞ですが、そのような状態ではありません。幼虫を触って見ましたが生きています。しかし、足は殆ど動かさず元気がありません。
今日はこのままにして明日様子を見ることにします。

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2008年9月21日 1匹死にました

昨日マットの上に出ていた幼虫が死んでいました。
体はフニャフニャで張りがありません。
ケースが狭いですからケースを1つ追加して、10匹ずつ入っていたのを8匹ずつにしました。が、まだまだ過密状態です。
幼虫も3齢になると※※波を出してお互いの距離を保ち、共食いをしないと聞いていますが、あまりにも過密状態のため追い出されたのでしょうか?

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2008年9月28日 衣装ケースを除いて糞掃除をしました

衣装ケース2つを除く全てのケースの糞掃除をしました。
54匹全て元気でした。
この糞掃除ですが、掃除の最中に糞をする幼虫がいますので手袋は必須です。
マットは20リットル新しいものを追加しました。

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2008年10月13日 衣装ケースを1つ追加して、糞の大掃除

なにしろ過密状態ですから、衣装ケースを1つ買いました。
どのように入居させようかと考えた結果、1匹あたりの床面積で割り振りすることにしました。
9つのケースの延べ床面積は7639cm^2。114匹いますから1匹当り67cm^2の割当。
1匹当り100cm^2は欲しいのですが、我慢して貰うことにします。
その代わり、全てのケースの糞掃除をしました。
追加使用したマットは60リットル。多分、糞も60リットル近くあるはずです。
なお、9つのケースへの入居状況は下表の通りです。

幼虫の住居
(cm)
奥行
(cm)
深さ
(cm)
底面積
(cm^2)
容量
(リットル)
入居数
2008/10/13
衣装ケース(1) 68 25 27 1700 45.9 26匹
衣装ケース(2) 68 25 27 1700 45.9 26匹
衣装ケース(3) 68 25 27 1700 45.9 26匹
飼育箱(大) 37 21 27 777 20.9 12匹
100円の米びつ(1) 23 16 12 368 4.4 5匹
100円の米びつ(2) 23 16 12 368 4.4 5匹
100円の米びつ(3) 23 16 12 368 4.4 5匹
100円の米びつ(4) 23 16 12 368 4.4 5匹
飼育箱(中) 20 14.5 18 290 5.2 4匹

お知らせ

10月13日現在の幼虫数は114匹です。


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