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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ツマグロヒョウモンの飼育(4) 【貴重な写真】垂蛹の羽化が始まったばかりのところに遭遇

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●このページは、前ページからの続きです

2007年8月24日

羽化が全くないのも寂しいものですね。
(全く無いのはウソで、キアゲハが羽化しました。)

今日は、庭を飛び回ったり、走り回ったりするツマグロヒョウモンを追っかけました。
歩き回ると言うよりは、走り回っているようでしたよ。
しかし、追っかけ回したのは何故かメスばかり・・・
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P20070824-IMG_1693-2 P20070824-IMG_1694-2
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11時頃でしたが、幼虫が食べ尽くしたスミレの様子を見にいきました。
これはA地点とB地点の間の少し小さな株。
何か黒いものがくっついているが、新しい仲間の幼虫かなと思ったら、なんと、ツマグロヒョウモンの幼虫!
逮捕して裏の隠し財産のスミレ畑へ連行しようかなと思ったのですが、自然界の厳しさに揉まれることも大事だとの結論から、そのまま放っておきました。
(立派なことが言えるようになりました。しかし、本音は違います。
隠し財産は、ここを巣立っていった2世に食べさせたいのです。)
30分くらい経ってから見に行ったら姿が見えなかったので、スミレの香りを求めて、歩いていることと思います。
踏み潰さなければよいが。

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2007年8月25日

今日も羽化はありませんでした。
庭ではメスが1匹、オスが5匹くらい飛び回っていました。
今日は寂しいので、掲示板で使用したサナギの写真を展示しておきます。
なお、今日は、昼間飛び回っていたメスの寝室を盗撮することが出来ました。
下の2007年8月25日~26日 夜の部をご覧下さい。

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2007年8月25日~26日 夜の部

夕方、岩国市田舎村昆虫館の監視員から、「鉢に植えた竹藪の枯れた竹にツマグロヒョウモンが掴まっている」との速報が入りました。
直ちに駆けつけてみましたが、近寄っても羽根を一度だけパッと開いて、元のように閉じたら身動きをしません。メスです。
最初は手を近づけてみましたが全く無視しているので、驚かせてやろうと思って顔を10cmくらいまで近づけて、お互いの視線の出会ったところでピカッと火花。
これでも微動だにしません。


8月25日18時32分

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閣議の結果、「うーーん、これは眠ってしまったのだ」と結論がでましたので、何枚か写真を撮っておきました。明日の朝も掴まっていて、その後飛び立って行けば、寝室だったことが証明されますね。


夜中です。
女性の寝乱れ姿をお見せすることは出来ませんので、写真の公開は控えます。(本音・・・暗くて撮れませんでした。)

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8月26日05時39分

P20070826-IMG_1767P20070826-IMG_1768


06時10分

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08時17分

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朝、少し明るくなった頃から、寝室らしき所を覗き見してみました。
昨日の夕方と同じ場所にしがみついていました。
家の西側の日陰ですから、朝寝坊にはもってこいの場所だと思います。
8時になっても眠りこけていて、羽根を触ってもチョッと羽根を動かすだけ。
お気に入りのインチキ竹薮で安心しきって寝ているようですよ。


08時47分

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外出する前に様子を見たら、まだ眠っているではありませんか。
さすがに帰ってきた時には飛び立っていることだろうからもう一枚写真をと、カメラを抱えて戻ってみたら、もぬけの殻でした。
さて、今晩の寝室は何処でしょうか?

2007年8月26日 産みたての卵

今日も全く羽化がありません。
残っているサナギは枯れてしまったのでしょうか?
そりゃあそうと、今日は朝寝坊していたメスが素晴らしい宿題をプレゼントしてくれました。


あちらこちらへ産卵して回るうち、目の前の草の葉の裏に産卵。
尻尾の先の草と、左の写真の赤丸部分を比べてみて下さい。
同じ草ですよ。

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「羽化もなくなって寂しいだろうから、産卵から孵化までの日数を数えなさい」とのことだろうと思って、卵を踏みつけないように、また、草を引き抜かないように目印の棒を立てておきました。
孵化に気付いたら号外を出します。

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2007/08/31追記
8月31日に卵が無くなっていました。その代わり・・・

ツマグロヒョウモンの飼育(5) 野生のスミレは不足気味、急遽パンジーの種蒔き
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この朝寝坊メスはあちらこちらで産卵。しかし、左の写真をご覧下さい。
このスミレは他の日の写真でも現れていると思いますが、このスミレの葉の裏へ卵を産み付けるのは見たことがありません。
また、他にも小さな株ですがスミレが残っていますが、葉の裏を見ても卵を見たことがありません。
アゲハは孵化した幼虫が食べることのできる葉に卵を産み付けますが、ツマグロヒョウモンは何故スミレに産み付けないのか不思議です。
まあ、長く付き合っていたら、そのうち判ることでしょうね。

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2007年8月27日 後期高齢者のオバアちゃん

今日も羽化はゼロでした。
ひょっとしたら、ひょっとしますので、今月末までは羽化を待つことにします。


今日も4~5匹飛び回っていました。
その中でも可哀想なのは、後期高齢者のオバアちゃん。
心も身体もボロボロですが、元気を振り絞って頑張っています。

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2007年8月28日

今日も羽化なし。
今日は、サナギの中で、絶対に羽化する可能性のないものを死亡宣告しました。

・・・何故か、煎餅のようにペシャンコになったサナギ
・・・蛹化の時に他の幼虫にぶら下がられて伸びてしまったサナギ
・・・蛹化の時に傷ついて、中身を蝿などに食べられてしまったサナギ

これらは、サナギの形ではないし、10個のキラキラ星の輝きもなし。
5匹のサナギを埋葬しました。

田舎村写真館
田舎村写真館
この記事のテーブル(表の枠)内に挿入されている写真は、クリックすることにより拡大できます。
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計算機のデータを改竄しておきます。

羽化専用GARAKUTA計算機
場所 台帳登録数(A) 残っている数(B) 羽化の累計(C=A-B)
飼育箱の蓋・大 38-1=37 6-1=5 32
木の枝 16-1=15 8-1=7 8
飼育箱の蓋・小 3-3=0 3-3=0 0
家の壁 6 1 5
63-5=58 18-5=13 45

2007年8月29日・30日

1週間羽化が見られません。
サナギは羽化の可能性があるようでもあり、ないようでもあり・・・
サナギの殻の外から見たのでは判りません。
現在残っている13匹のサナギはキアゲハのサナギと共に裏通りへ引っ越してもらうことにして、一応、収支報告書をまとめて、ツマグロヒョウモン夏の陣を幕引きします。

収支報告書
場所 幼虫の時の
登録数
(A=B+C+D)
8月31日までの
羽化数(B)
8月31日までの
死亡数(C)
8月31日現在
残っている
サナギの数(D)
飼育箱の蓋・大 47 32 10 5
木の枝 16 8 1 7
飼育箱の蓋・小 3 0 3 0
家の壁 6 5 0 1
72 45 14 13
死亡数には、蛹化の失敗なども含みます。

以上の通り、間違いないことを宣誓し、誤魔化しがバレないうちに幕引きします。

私は某日本国の大臣ではありませんので、領収書の添付は致しません。
また、運悪く、不適切な計算がバレた場合は、説明責任とかでウヤムヤにして誤魔化すことにして、岩国市田舎村昆虫館の館長を辞職するようなバカなことはしません。
2007/08/31   岩国市田舎村昆虫館館長

2007年9月4日  緊急速報

北京の銀座・王府井近くの屋台街・・・東安門美食坊の売り物ではありません。
9月4日現在、キアゲハとツマグロヒョウモンの羽化していない蛹について、安倍政権の閣僚必須の身体検査をしました。
サナギから小さな蜂が出た孔のあるもの、サナギの殻の中がスッカラカンのもの、サナギが変形しているもの、サナギが傷付いているもの。
一応、羽化は無理だろうと思われるものは全員辞職してもらいました。

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お知らせ

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