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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

アオスジアゲハ と ヤドリバエ ・ 寄生バエ(特集号) アオスジアゲハの飼育日記から抜粋 + 日記にない情報

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●このページは、前ページからの続きです

2008年10月16日(2) ヤドリバエについての疑問

[疑問1]
ヤドリバエの幼虫ですが、寄生先の幼虫が蛹になって何日かしたら出てきます。
前回の[背番号2008-67]のアオスジアゲハでは、10月4日に蛹化。10月9日にヤドリバエの幼虫がお出まし。10月4日から5日目です。
この5日間でヤドリバエが孵化してからあの大きさまで成長するとは信じられないのですが、寄生先が幼虫の時から大きくなっているのでしょうかね?
そうであれば、蛹化前の幼虫は体の中を食べられてしまって、蛹化できる機能は失われてしまい、蛹化できずに死んでしまうのではないでしょうか?
また、大きなヤドリバエの幼虫がゴソゴソしたら、寄生先の幼虫の体の一部には奇妙な動きが見えるでしょうし、寄生先が前蛹になった時も、前蛹がヒョコヒョコと奇妙な動きをしてもよいのではないかと思います。
このような疑問を持ったのは、今朝、[背番号2008-69]の蛹の中でヤドリバエの幼虫のが動いていたのを見てからです。10月14日に蛹化して、2日後にはヤドリバエの幼虫が動き回っていますし、透けて見える部分からの想像ですが、結構大きくなっていると思えます。


[疑問2]
[背番号2008-69]ですが、朝見た時は綺麗な蛹だなあと思ったのですが、夕方には黒い影(模様)が3つ現れました。寄生先が蛹化したのを何らかの方法で察知してヤドリバエの幼虫が活動を開始、蛹の中を食べ始めたのでしょうか? それならば、それまでは何を食べて生きていたのでしょうか? まさか、寄生先が蛹化した何らかの合図で、ヤドリバエが孵化した・・・こんなことはないですよね?


[疑問への回答]
掲示板おイモさんから 寄生!寄生!また寄生!の投稿を頂いています。「ヤドリバエについてのビデオ講座」をご覧下さい。

2008年10月18日 [背番号2008-69]からヤドリバエのウジが3匹

今日は1日中留守にしていました。
夜、帰ってきてからヤドリバエ収容所を見たら、小豆粒が4つに増えているではありませんか。
1つだけ出てきたのかなと思ったら、ティッシュの中から更に2つ。
[背番号2008-69]には3匹も潜んでいたんですね。

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2008年10月20日(2) [背番号2008-68]・・・まだ生きていますよ!

一旦はヤドリバエにやられたと思って棺桶に入れ、その後、生きていることが判ってポケットの中で日向ぼっこをしている[背番号2008-68]ですが、ポケットから出して尻尾に触ってみたら反応があります。

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P20081020-P1080210-2


写真では判り難いのですが、背中に幅1.5mmくらいの帯が透けて見えていますし、腹の方には模様が現れ始めました。皮の黒い所の奥には何も潜んではいないと思われます。
今から先は、室内保育に切り替えます。

P20081020-P1080202-208-6

2008年10月21日 [背番号2008-120]も蛹に・・・しかし・・・

朝の目覚めは[背番号2008-120]の蛹が迎えてくれました。
しかし、もっとも恐れていた不審な黒い影が左側面に2つ、右側面には3つ! なんと、5つですよ!
黒い影が現れていると言うことは、昨夜早い時間に蛹化したんですね。
一足先に蛹化した[背番号2008-119]ですが、左側面に1つ不審な黒い影があります。

P20081021-P1080234-2


なんだか「ヤドリバエ増殖支援センター」のような状況ですが、今年はイキアタリバッタリですから今更手の打ちようがありません。これも一つの勉強ですから、来年に掛けることにします。
(と言うことは、来年もアオスジ日記は続きます。)

2008年10月21日(2) [背番号2008-68]の透視検査

100円の懐中電灯に投資しましたので、バリュームを飲んでの胃の検査のように、透視検査を行いました。

怪しい黒い影が判りませんねえ。 相変わらず尻尾を曲げたらピンッと跳ね返ります。
[背番号2008-68]は10月4日の蛹化から17日目です。 曲りなりにでも羽衣姿を見せて欲しいものです。
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この写真を撮っている時に1匹のアオムシコバチらしきものが手の甲に。直ちに押しつぶしましたがアオムシコバチではありませんでした。 蛹を食い荒らす悪漢どもに対して意識過剰気味でしょうかね?

2008年10月22日 [背番号2008-120]が黄土色になり始めました

5つの黒い影を持つ[背番号2008-120]が黄土色になり始めました。
なにしろ5つですから・・・明日くらいには隔離しなければならないでしょう。

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夕方、[背番号2008-121]の蛹化の待ち時間に[背番号2008-120]の体を左右に曲げてみましたが、なすがまま。
強く曲げると蛹の皮が破れてしまって、ヤドリバエの幼虫が出てきますので、これくらいで止めました。

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2008年10月22日(2) [背番号2008-68]は殆ど変化がありません

何か変化がないかと待っていますが殆ど変化がありません。
強いて変化と言えば、写真の赤線の間の色が茶色掛かってきたと言えないこともないなと思われる程度です。
相変わらず尻尾はピクピクッと反応して活きています。

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2008年10月23日 [背番号2008-121]にも怪しい黒い影が2つ

次から次と怪しい黒い影。
みんな同じ部屋で、同じ釜の飯を食べてきたのですから当然かもしれませんが、それにしてもヤドリバエの被害の多さには驚きです。
天然記念物のクスノキの巨樹にとりつくヤドリバエの大群。
木の上の方に登って、様子を見てみたいものです。

あとは、卵から孵化した[背番号2008-SP2]に託します。

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写真では判り難いのですが、[背番号2008-119]もクビレ部分の色が黄土色になってきました。

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2008年10月23日(2) [背番号2008-120]と[背番号2008-119]を隔離

尻尾を曲げて元に戻らない[背番号2008-120]の背中の糸を切って、中の様子を見たいと思って懐中電灯の上に乗せたら、ベチャッ! クビレの所が破れていました。
いまさら中を見てもしかたがないので、ヤドリバエ収容所へ隔離しました。

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もう1匹の[背番号2008-119]ですが、色が変わってきているし、これも尻尾を曲げても全く反応がないため、隔離しました。

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本日現在の収容所の住人です。

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2008年10月24日 申し訳御座いません・・・今日もヤドリバエの報告です

アオスジアゲハの飼育が、ヤドリバエの観察日記になってしまいました。
みるからに気持ちの悪い写真も掲載していますが、蝶の幼虫を飼育しているとこんなこともあるよと言う予備知識、蛹の色が変わってしまって死んだらしいので捨ててしまったが、そのまま置いていたらどんなことになったのだろうかなどの疑問、などなど、少しは役立つことがあるかもしれません。


今朝起床した時には[背番号2008-120]から既に3匹の白いヤドリバエのウジが出ていました。
蛹には黒い影が5つ有りましたのでまだ潜んでいるのだろうと待っていましたら、4匹目、そして5匹目が出てきました。

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ヤドリバエの幼虫には足がありません。「体を伸ばして頭を前に。尻を前にもっていって弓なりに。そしてまた体を伸ばす。」 シャクトリムシに似たような格好で前に進みます。
蛹から出てきたら、体を縮めて動かなくなり、白色から茶色に変化します。
これで、ヤドリバエ収容所には11個の小豆粒が集まりました。

2008年10月24日(2) ヤドリバエの蛹を袋に入れて保存

11個になったヤドリバエの蛹(ですよね)をビニール袋に入れて密封しておきました。
古い6個は黒くなっていますが、今朝出てきた5匹は小豆色です。
希望者には無料で差し上げます。・・・冗談。
なお、ヤドリバエが1匹でも現れたら憎っくき姿を見届けて、全て処分します。
ここまでやられたからには、1匹くらい顔を見ておかないと夜も寝られません。

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2008年10月25日(2) [背番号2008-121]も隔離

[背番号2008-121]もヤドリバエ収容所に隔離しました。
写真も説明も手抜きにします。
(ヤドリバエの被害状況を書いていると、ヤドリバエには腸(ハラワタ)が煮えくり返るほど腹が立つし、気分が悪くなります。ヤドリバエを知らなくてこのページをご覧になる方は私以上に気持ち悪いことでしょうね。・・・スミマセン。)

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2008年10月26日 その後の[背番号2008-68]・・・とにかく不思議です

蛹の色は10月22日と変わりません。
尻尾を曲げるとピクッと戻ります。
掴む場所によっては、自分で尻尾を動かします。
横腹の黒い部分は少し厚みがありますが、丸いものではありません。
背中部分の蛹の内側に黒い帯が見えます。
生きてはいるようですが・・・

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2008年10月26日(2) [背番号2008-119]からウジムシが3匹2匹

写真の上側が[背番号2008-119]です。
今日も出てきました。
写真を撮った時は2匹でしたが、この後1匹追加。3匹ですよ。
今日は、蛹の詳細写真は遠慮させて頂きます。

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[訂正]・・・下の10月29日の日記をご覧願います。

2008年10月29日 [背番号2008-121]からウジムシが1匹

10月26日(2)の日記の訂正です。

10月26日以降、待てど暮らせど[背番号2008-121]からウジムシが出てきません。
今朝は[背番号2008-121]にライトを当てて透かしてみました。
ピンセットで頭側の尖った所を挟んだら、サラサラとした黄土色の液体が流れ出てきました。
蛹の中は一部を除いて空洞です。既にヤドリバエのウジムシはお出ましになった後でした。

P20081029-P1080480-483-2


・・・と言うことは、10月26日の写真を撮った時の2匹のウジムシは[背番号2008-119]から出てきたもので、後からでてきた1匹は[背番号2008-121]から出てきたものだったんですね。

2008年11月3日 その後の[背番号2008-68]・・・ますます不思議です

日記には書いていませんが、毎日[背番号2008-68]の様子を見ています。

状況は、

  1. ライトで照らしたら、尻尾の方は光が通らず黒いが、胴の方は光が追加する。
  2. 5cmくらいの高さから、机の上に蛹を落としたら、中が空のような音がする。
  3. 尻尾を曲げたら、片側は戻り難いが、反対側は割と早く戻る。
  4. 目の所を、僅かに力を入れて掴んだら(指で挟んだら)、尻尾が左右にピクピクを動いて反応がある。

生きているようでもあり、何か他の物が潜んでいて反応しているようでもあり・・・とにかく不思議です。屋外に出して、他の蛹と一緒に並べようかと思うのですが、「羽化しようとおもったのに」と言われては困るので室内に置きっぱなしです。

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この写真ですが、少し大き目のポケットに、[背番号2008-68]の蛹を逆さまにして入れています。何をしているのか?
目の所を押さえたら反応があるので死んだとは思いたくありませんが、これまでのヤドリバエ寄生の被害が頭から離れませんので、尻尾の所は何者かが潜んでいて、胴の方は食べ尽くされていないか?(まさか?)と疑ってみました。もしそうであれば、尻尾の所の中身が頭側に落ちるはず。明日の朝までこのままにしておくことにします。

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2008年11月5日 [背番号2008-68]を屋外へ出しました

11月3日に蛹を逆さまにしておいても何も変化はありませんでした。
何か訳の判らない不思議な[背番号2008-68]ですが、庭の越冬蛹とともに並べました。
このまま様子をみることにしたいと思います。

P20081105-P1080671-2


上の写真をご覧になって、変な蛹があるのに気が付かれましたでしょうか?一番左の蛹です。
8月29日、庭の植木の剪定中に、葉を丸い筒のようにして中に入っていた蛹をみつけて取ってきたものです。多分、蛾の蛹かなあと思っていますが何か判りません。

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