2008年のアオスジアゲハの飼育日記(2)&(3)から抜粋
2008年9月28日 [背番号2008-65]・・・不吉な予感
今朝一番に気が付いたのですが、黒いものが見えます。
尻尾の方は濃い黒色。頭の方はボケたような黒色。
悪の枢軸が潜んでいるのではないでしょうか?
2008年9月29日 [背番号2008-65]・・・やはりヤドリバエの仕業か?
「蛹の向こう側からライトで照らして」と教わったのですが、この蛹の位置が悪くて(ケースの隅に近い所)明るいLEDのスポットライトが入りません。
この黒いものがヤドリバエの仕業なら、このケースの中でヤドリバエが羽化するまでを見届けたい気持ちもありますので、蛹を取り外さずに、このケースの中にこのまま残しておくことにします。
何か少しでも中が判らないかと思い、近くからフラッシュを使用して撮って、画像をシャープにしたり暗くしたりしてみました。
黒い部分を縮小せずに100%で挿入してみましたが、小さな泡のようなものが見えます。
もう少し様子をみてから処分方法を決めることにします。
2008年9月30日(2) [背番号2008-65]を別室へ隔離しました
今日は[背番号2008-65]の蛹の背中の糸を切り、尻の糸を剥がしてケースから取り出しました。これなら黒くなっている所が良く見えます。
腹の所は中のほうが泡立っているような感じがします。泡立っていると言えばヤドリバエが出てきた後を思い出します。
蛹の向こう側からライトを当ててみました。
頭の辺りの黒いものは見えなくなりましたが、腹の所は中に頭の黒いギャングが潜んでいるようにも見えます。ライトを当てたら、もう1ケ所黒いものが見えてきました。
ライトを当てて写真を撮る時に、黒い所が良く見えるように尻尾を曲げたのですが曲がったまま戻りません。生きている蛹なら、尻尾を曲げたら直ちに反応があり真っ直ぐになるのですが・・・
反対向きにも曲げてみました。やはり戻りません。
この[背番号2008-65]の蛹は何者かに乗っ取られて、蛹の中が蛹ではなくなっているようです。
ギャングが潜んでいて大暴れして他の幼虫へ悪影響を及ぼすことになっては困りますので、別のタッパーへ収監して、何が現れるか確認することにします。
2008年10月1日 [背番号2008-65]・・・症状が悪化する一方です
8時20分
胴と尻尾のつけね、尻尾のクビレが薄っすらと肌色っぽくなってきました。
13時10分
ナミアゲハの9月27日のような色になっていくんでしょうね。
15時30分
緑色がだいぶ減って、腐ったような色になってきました。
上の中央の写真ですが、胴と尻尾の付け根に爪で押さえたような凹みがあります。力を入れたらパクッと口を開くかもしれませんが、潜んでいるギャングは自分で出てきてもらいます。
ライトを当てても透けてみえなくなりました。
17時30分
明日の朝は、どんな状態になっているでしょうか?
2008年10月2日 [背番号2008-65]・・・ヤドリバエのウジが現れました
今日はヤドリバエのウジの観察日記になりそうです。
今日も9時前から我が家の買い物ツアーの運転手。助手席に乗せて連れまわしますが、スーパーの駐車場での待ち時間に写真を撮っていたら、不審者と間違えられて警察へ通報されるかもしれませんよ。
3時30分
今朝は3時30分起床。
部屋を明るくすると同時に[背番号2008-65]が入っているタッパーを見たら色が黒っぽくなっていました。今日は出てくるのかなあと思いながらタッパーの中を見たら、足がないヤドリバエの2匹の幼虫が歩き(動き)回っているではありませんか?
何はともあれ、写真を撮っておきました。
4時30分
先ほどは慌て気味でしたので少し落ち着いて蛹の周囲を見まわしてみました。齧ったような出てきた孔はありません。破って這い出してきた所は弾力性で塞がっていることと思います。
7時30分
太陽光で写真が撮れる時間になったので蛹の中を確認しようと思ってタッパーを持って庭に出ました。
2匹のギャングのうち1匹が縮んで、色が少し変わってきたようです。蝶で言えば「前蛹」でしょうか。もう1匹は歩き回っています。
この日記には気持ちの悪い写真が潜んでいます。興味のある方、勇気のある方以外は写真を見つめないで下さい。
続いて蛹を割って見ました。 割れた場所は胴体と尻尾の付け根です。
中の粘くてドロッとした液体は、オレンジ色と言うか、肌色と言うか、なんとも言いようのない色です。
そういえば、前回のナミアゲハの時は蛹の色は気持ちの悪いオレンジ色。中の液体もオレンジ色(黄土色)。 中の液体の色が透けて見えているような気がします。
8時10分
先行している1匹が茶色になりました。
8時40分
2匹目も動かなくなり縮みました。
10時00分
2匹とも茶色になる競争をしています。
15時10分
2匹とも、ほぼ同じ色になりました。
あとは、怖い顔をしたヤドリバエが現れるのを待つことにします。