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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

アオスジアゲハ と ヤドリバエ ・ 寄生バエ(特集号) アオスジアゲハの飼育日記から抜粋 + 日記にない情報

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●このページは、前ページからの続きです

2009年・冬を越したアオスジアゲハの蛹の様子

ここから下は、2009年の日記には書いてありません。

2009年3月1日 [背番号2008-SP2]は尻尾を振ります・・・生きています

[背番号2008-68]と[背番号2008-SP2]は、他の越冬蛹と並べて立ててあります。
[背番号2008-68]は、何となく中が空洞のような感じがします。
[背番号2008-SP2]は、ポケットから出して尻を触ると、ピクピクを尻尾を振ります。動きが速いですから生きている証拠です。

2009年3月26日 [背番号2008-68]は太陽の光が透けて見えます

3日前の3月23日に羽化の補助具を改造しましたが、今日は[背番号2008-68]の太陽の光の透け具合がよく見えるので写真を撮りました。
指の爪で弾くと、カラカラ音がしますので、中は空洞ですね。
このままにしておいて、1ケ月後くらいに詳しく見ることにします。

P20090326-P1090554-2

2009年3月30日 [背番号2008-SP2]の尻尾のクビレの色が悪くなりました

毎日見ているわけではないので、何時からかは判りませんが、ポケットから取り出してみたら、胴と尻尾の境目のクビレが怪しい色になっていました。
1ケ月前に尻を触った時は、ピクピクと反応があったのですが、ピクピクの反応はありません。
尻尾を曲げてみましたが、ゆっくりと戻る状態で、昨年、ヤドリバエが潜んでいた蛹のような感じがします。強く曲げると破れそうな感じがしますので、なにもせずにポケットの中に戻しておきました。
しばらくの間、このままにして様子をみることにします。

P20090330-P1090572-2

2009年5月9日 [背番号2008-68][背番号2008-SP2]ともカラカラに乾いたようになりました

[参考] 下の写真は、昨年から居残りの蛹類です。
一番左が[背番号2008-68]、その右が[背番号2008-SP2]。
その他は、ナガサキアゲハ、蛾と思われる蛹、カマキリの卵です。

P20090509-P1100617-2


[背番号2008-68]が初めに、枯れてカラカラに乾いたような状態になりましたが、期待していた[背番号2008-SP2]も4月になってから色が変わり、枯れてカラカラに乾いたような状態になってしまいました。
4月下旬から蝶以外のことが忙しくて、そのまま放置していましたが、時間が取れるようになりましたので、蛹の中がどうなっているのか調べることにしました。


調査の第1段階として、今日は外観の検査です。


[背番号2008-68]
P20090509-P1100609-2 P20090509-P1100610-2
P20090509-P1100608-2


[背番号2008-SP2]
P20090509-P1100612-2 P20090509-P1100613-2
P20090509-P1100615-2 P20090509-P1100614-2


[背番号2008-68][背番号2008-SP2]ともに、蛹の殻は固いです。何かが出てきたような孔や、割れ目はありません。指の爪で弾いたら、中に何も無いような軽い音がします。
ついでに指で強めに挟んでみました。パリパリといったような、ひび割れしたような音がしました。
今日の調査はこれで終了し、明日は解体してみます。
何が飛び出すか?お楽しみです。

2009年5月10日 第2段階の調査

今日は、カラカラに乾いて固くなったような蛹の第2段階の調査です。


[背番号2008-68]の蛹の殻を割って砕いてみました。
P20090510-P1100631-2


[背番号2008-SP2]も蛹の殻を割って砕いてみました。
P20090510-P1100633-2


残念ながら、アオスジアゲハは形が残っていませんでした。かと言って、ハエやハチの類のミイラも出てきません。
蛹には、目であろうと思われる所が、プックラと膨らんでいましたので、目玉が出てくるかなと思ったのですが、目玉は見当たりません。(今日は、ナガサキアゲハの蛹も割って砕いてみましたが、これは黒い目玉が出てきました。)足らしきものの出来損ないのようなものはありました。
[背番号2008-SP2]の2009年3月30日の状況からでは、ヤドリバエにやられたのかなと思ったのですが、そうではなさそうです。
素人考えですが、[背番号2008-68]は、昨年の秋の終わりに、蝶の形が成形されている途中に、 [背番号2008-SP2]は越冬が終わって蝶の形が成形されている途中に寿命が尽きて、蛹の中の残った液状の部分は乾燥してしまったのでしょうか?
尻尾の辺りが破れて蛹の液が漏れたのなら、紙で作ったポケットはシミが残っているはずですが、シミもヨゴレもありません。

お知らせ

結局、何がなんだかわからないまま、2008年のアオスジアゲハの日記は終わることにします。


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