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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ツマグロヒョウモンの飼育(8) 幼虫は水に浮かんで泳ぎます・・・犬かきではありません

●このページは、前ページからの続きです

2008年8月21日 引越し大作戦

今日は明け方から急に冷え込んできました。
我が家の午前中の買い物ツアーの運転手の仕事を終えてパセリを見に行ったら、なんと、留守の間に卵がいっぱい。それでなくてもパセリ飢饉になりそうなのに。
パセリ飢饉はもう少し先のことであるためキアゲハの好き勝手にさせておけばよいとして、ハセリの近くの地面に生えているスミレを見たら葉はバリバリ。葉の裏側を見たら小さなツマグロヒョウモンの幼虫。

モノサシとカメラを取りに行って記念撮影。
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記念撮影が終わって足元を見たら、1匹の幼虫が走っているではありませんか。
近くのスミレを見たら丸坊主。スミレを探して移動中です。
何を見て、何を匂って進む方向を決めるのかはわかりませんが、とにかく走っています。
この幼虫は少し大きいとはいえ飼育箱へ入れるのは早過ぎるので、スミレの鉢へ移動しました。
この様子では、幼虫は沢山住み着いている筈ですから、午後、歯医者から帰ってきてから幼虫探しをすることにしました。

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午後は徹底的な幼虫探し。生垣の下、ツバキや梅などの植木の間など、庭を這い回りました。
全部で30匹は超えていると思いますが、スミレの鉢へ引越ししました。

引越し中の幼虫の一部の写真です。小さい幼虫は、何か異変を感じると身体を丸めて墜落しますので写真を撮るのも大変です。
上の一番右側の写真を撮る前に、幼虫がくっ付いたスミレの茎が風で飛ばされました。
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落ちた所は芝生の上。幼虫は1cmにも満たない小さなもの。
足で踏みつけないように、芝生の上に這いつくばって、執念で探し当てました。

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2008年8月21日(2) 産卵中

引越し大作戦が終わった後、メスが挨拶にきました。(勝手な想像です)
ツマグロヒョウモンの産卵ですが、スミレの葉だけでなく、好き勝手な所(?)に産み付けているようにも思えます。但し、好き勝手とはいえ、近くにスミレの葉はあります。
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上の写真は同じメスの産卵中です。
左側はスミレの葉に産み付けていますが、右側はコデマリの木の根元近くの葉に産み付けています。孵化したらスミレの所まで歩いて行くのでしょうが、小さいから気が付きませんよね。

2008年8月22日 泳いでいます! 平泳ぎで金メダル!

毎朝、飼育箱の中の糞掃除と餌のスミレの葉の取替えをすることにしています。
今朝も糞掃除をしようとして飼育箱へ水を入れましたが、水道の蛇口か開きすぎてしまい、幼虫がヘバリ付いている所を超えてしまいました。
アッ、しまった!と思った瞬間、幼虫は水の上でプカリプカリ。気持ちよさそうに浮かんでいるではありませんか!
アゲハの幼虫は溺死したのを何度も見ていますので大急ぎで水を捨てましたが、物は試しで、もう一度飼育箱の中に水を入れてみました。


水泳中! 水の上で浮いています!
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浮かんでいます。いや、泳いでいます。大急ぎでカメラを取りに行きましたよ。
上の2枚の写真では判りにくいのですが、飼育箱の中には深さ5cmの水が入っています。
幼虫の肌は水を弾いています。
皆さんも真似をされるのは構いませんが、溺れても責任はとれません。


今晩は雨のオマケに雷注意報と強風注意報。
昨日引越ししたスミレの鉢から、少しは大きいと思われる幼虫を3匹、飼育箱の中に避難させておきました。

2008年8月23日 [背番号2008-38]が前蛹

昨晩の豪雨も凄まじかったですね。朝までに4回、雨の音で目が覚めました。
気になるのはスミレの鉢のツマグロヒョウモンの幼虫。
雨でスミレの葉から落とされて、鉢に溜まった水で溺死・・・いや、昨日は泳ぐところを見ましたので・・・しかし、小さな幼虫が浮くかどうかは判りません。


庭へ出たら最初の確認は飼育箱の中のスミレの状態です。
萎れてなかったのですが糞があちらこちらに散らばっています。
飼育箱に入れてあるアゲハの羽化の補助具として使った割り箸に黒いものがぶら下がっているので割り箸を出してみたら、割り箸に尻をくっ付けて逆さまになり、頭を持ち上げてJの字型になった滑稽な姿の前蛹。[背番号2008-38]が前蛹になりました。

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続いてスミレの鉢の確認。
雨が止んだ隙間を狙って、あちらこちらでスミレの葉を齧っていました。

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天気予報では今晩も強く降るらしいので、目に見えた幼虫は飼育箱へ避難させました。
飼育箱の中は8匹。前蛹になった[背番号2008-38]の割り箸の周りに幼虫が這い上がっていますが、脱皮して蛹になる時に邪魔をしなければよいのですが・・・
前蛹の横を他の幼虫が歩いたりすると、前蛹は身体を振り回して大暴れ。ツマグロヒョウモンの幼虫の皮膚は物凄く柔らかくて傷つきやすいですから少々心配です。

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2008年8月23日(2) [背番号2008-38]が蛹になりました

午後も、スミレの鉢の葉を下から覗いて幼虫探し。
4、5匹みつけて飼育箱へ入れようとして蓋を開けたら、濃いオレンジ色の蛹。
15時過ぎでしたが、蛹の形にまでなってから、あまり時間は経っていません。ふっくらして形の良い蛹ですよ。

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2008年8月24日 幼虫が脱走

今日は北京オリンピックの閉会式ですね。
開会式の時の口パクの小さな女の子、開会式のテレビ中継を見ていた時は本人が唄っているものだと思いました。
ツマグロヒョウモン競技場では、キラッと輝く10個の金メダル。
昨年は何度も撮影に挑戦しましたがダイヤモンドのような輝きが撮れませんでしたが、今日は、なんとか金の輝き程度には撮れたつもりです。
(皆さんにはキラッと輝いて見えますか?)

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オリンピックには殆ど関係ありませんが、今朝、飼育箱の様子を見て写真を撮った後ですが、飼育箱の周りの縁の所にボヤーとしているのですが幼虫らしきものの姿。

飼育箱を持ち上げて下から覗いてみたら、やはり幼虫でした! 非常に小さな幼虫。 蓋の空気抜きの目を摺り抜けて脱走したんですね。
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話が前後になりましたが、飼育箱の中の様子です。攀じ登るのが好きなのか? [背番号2008-38]が垂れ下がっている割り箸はツマグロヒョウモンの幼虫の鈴なり。
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[背番号2008-38]の蛹を蹴落とされては困りますので、割り箸を飼育箱から出して、代わりの割り箸を入れておきました。

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ツマグロヒョウモンの幼虫の食料、スミレの種です。
ツマグロヒョウモンを知るまでは小さなムラサキ色の花を眺めていましたが、今は、幼虫に食べてもらうだけが楽しみになりました。

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2008年8月25日 体長3mmの幼虫が仲間入りしました

★お断り★
新しく仲間入りした体長3mmの幼虫は、[背番号2008-SP]の番号をつけて2008年・ツマグロヒョウモンの飼育(特別号)に掲載することにし、移動しました。


スミレは種を弾き飛ばしますから庭のあちらこちらに芽を出して・・・
芝生の中も、植木鉢の中にも。
1ケ月先には庭を掘り返して球根の植え付けの支度を始めますので、スミレを鉢に集めています。

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お知らせ

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8月25日現在の飼育箱の住人は30匹。
キアゲハのパセリ不足の騒ぎどころではなく、スミレの葉も不足して飢饉に陥るかもしれません。

今後の様子は、次のページでお伝えします。


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ツマグロヒョウモンの飼育(7) 幼虫の状態で越冬することを知りました
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