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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナガサキアゲハの飼育(18) ダンボール箱を使って日照時間を短くして越冬蛹に

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2009年11月7日 [背番号2009-253]が羽化

今日は立冬。暦の上では冬になりました。
しかし、我が家のナガサキアゲハは秋ですよ。


昨日の夕方、蛹置き場を見たら[背番号2009-253]が黒ずんでいるではありませんか。
この時期に何故?とは思ったのですが、羽化しようとするのを止めるわけにもいきませんので、家の中に持ち込みました。
P20091106-P1030419-2 P20091106-P1030418-2


夜が明けてから羽化を待ち続けていましたが、気温が低いからか、出てくる気配がありません。
今日も外出しますので、8時45分に庭の蛹置き場へ出しました。


10時45分に帰宅してから蛹置き場へ廻ってみたら、[背番号2009-253]は羽化していて、翅は広がりきっていました。しかし、まだ翅は固まっていなくて、風が吹くとユラユラと揺れていました。
蛹化から21日後の羽化です。
P20091107-P1030421-2

2009年11月8日 [背番号2009-240]が羽化

朝早く蛹置き場を見たら、[背番号2009-240]に羽化の兆候があり、少しでも暖かい所で羽化してもらおうと思い、7時に室内へ持ち込みました。(写真は8時50分に撮ったものです。)
P20091108-P1030427-2 P20091108-P1030429-2


午前中はテレビを見ながら羽化を待ちましたが羽化は始まりませんでした。
昼食後、ガラス戸の近くの暖かい所へ置いていたら、13時10分に羽化しました。
蛹化から20日後の羽化です。
P20091108-P1030432-2

2009年11月9日 [背番号2009-254]と[背番号2009-255]が前蛹に

今朝は[背番号2009-254]と[背番号2009-255]が前蛹になっていました。


[背番号2009-254]
P20091109-P1030436-2


[背番号2009-255]
P20091109-P1030438-2

2009年11月9日(2) [背番号2009-244]が羽化

アオムシコバチ対策のためのケースの中から出すのを忘れていて、ケースの中で羽化しました。
ケースの中が気になったのでケースを棚から出しましたが、見た時は羽化していて、翅が広がっている真っ最中。ケースを見たタイミングが良かったですよ。これを「虫の知らせ」と言うのですね。

ナガサキアゲハには間違いありませんが、ナミアゲハより少し大きめかな?程度の大きさです。
翅を開いて、前翅の幅は12cmくらいです。
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2009年11月10日 [背番号2009-255]が蛹に

朝、蛹のケースを見たら、箸にくっ付いていた前蛹の[背番号2009-255]が、尻尾の先端だけをくっ付けて頭側は垂れ下がっていました。
背中に掛けた糸が箸から外れてしまったのかなと思って体の周辺を探しましたが、糸らしきものは見当たりません。寒さで背中に糸を掛けるのを忘れてしまったのでしょうか? 糸は丈夫ですから、簡単には切れることはありません。不思議な出来事です。


尻尾だけくっ付けて頭が垂れ下がった状態での蛹化は無理なので、この[背番号2009-255]も寝転んで蛹化してもらうことにして、とりあえず、ティッシュのフワフワのベットへ寝かせました。
P20091110-P1030463-2


午後(14時40分)見たら、皮がグワグワになって、脱皮の準備が進んでいました。
P20091110-P1030465-2


次に見たのは15時15分。脱皮が終わっていて、尻尾を振っていました。
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2009年11月10日(2) [背番号2009-254]が蛹に

昼前から皮がグワグワになり、脱皮の準備が進んでいましたが、なかなか脱皮に至らず、今日は午後から雨が降っていますので16時頃には薄暗くなってしまいました。
蛹化には明るさは関係ないので、今日は飼育ケースをダンボール箱に入れずに、暫く様子を見ることにします。
P20091110-P1030469-2


ダンボール箱に入れて強制的に夜にする17時になりましたので、念のためにケースの中を確認したら、脱皮が終わったばかりの時でした。
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18時過ぎに確認したら、立派な蛹になっていました。
P20091110-P1030479-2

2009年11月14日 [背番号2009-258]が前蛹に

日に日に冷え込んできています。
この冷え込みは、ナガサキアゲハの幼虫にも厳しいことでしょうね。
越冬蛹用として、ダンボール箱に入れたり出したりして日照時間を短くして育てた幼虫の最後の1匹が前蛹になりました。
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2009年11月16日 [背番号2009-258]が蛹に

越冬蛹用の最後の1匹が蛹になりました。
この[背番号2009-258]が、今年のアゲハの幼虫飼育の最後になります。
明日は更に冷え込むとの予報ですが、よく頑張ってくれました。
P20091116-P1030497-2

2009年11月18日 2009年の蝶の幼虫飼育は終ります

11月16日に蛹化したナガサキアゲハで餌が必要な幼虫は居なくなりました。
今年は数多くのナガサキアゲハの幼虫と毎日を楽しく過ごしました。
また、クロアゲハも羽化に漕ぎ着けましたし、モンキアゲハも羽化することが出来ました。
昨日は1月並みの気温とのことで冷え込みましたが、一応、本日現在の蛹は越冬するものとして、2009年の日記は終わることにします。
P20091118-P1030501-2
写真は11月18日現在の蛹の様子です。
数は、ナミアゲハ=3、キアゲハ=5、ナガサキアゲハ=9。 合計17頭が越冬するのではないかと思います。
蛹は庭に置きますので、風で飛ばされないように、この状態で飼育箱へ入れます。置き場所は目に付きやすい場所にしますので、日当たりの良い場所になります。従って、暖かい日が続けば羽化するものがあるかもしれませんが、その時は、この続きに日記を挿入します。
なお、蛹が無事に越冬し、来春羽化した時には、2010年の日記として新しく書く予定です。
それでは皆様、来春お目にかかれることを楽しみにしています。

2009年11月18日(2) 2009年の決算報告

・2009年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧(1)
・2009年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧(2)
・2009年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧(3)
・2009年 岩国市田舎村昆虫館 決算報告書
・2009年・羽化情報一覧

お知らせ

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