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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ツマグロヒョウモンの飼育(5) 野生のスミレは不足気味、急遽パンジーの種蒔き

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2007年9月9日

無農薬の放りっぱなし自然栽培の野生のスミレ・・・美味しいでしょうね。
昨日の夕食用はペロリとたいらげていましたので、朝食用として2ポット並べて海上自衛隊岩国航空基地の基地祭へ出掛けました。
昼前に基地祭から帰ってから赤い籠の中を見たら、ポットのスミレは丸裸。幼虫は網や、網の枠を這い回っているではありませんか。
なんとなく、蛹になるための断食を始めたのかなと思ったのですが、飢餓を紛らわすために腹いせで歩き回っているようにも思えますのでスミレのポットを入れ替えてみました。
食べる、食べる、食べる。アッと言う間に2ポット分食べてしまいました。
夕方様子をみたら、空腹も満たされ、満足そうに網の枠を歩いていました。
こんどは間違いなく蛹化の準備に入ることと思います。

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双子の歌手、ザ・ピーナツを知っていますか?
今はもう、60歳を過ぎたお婆ちゃんですよね。
この2匹の幼虫、最初は電車ゴッコで枠の上をグルグルと回っているなと思っていたら、車掌さんが運転手さんに追いついて、頭半分の差を付けて、並んで歩き始めました。
運転手さんがUターンすれば車掌さんもUターン。
運転手さんが下へ向けて歩けば車掌さんも下へ。
2匹の呼吸はピタッと合っていて、ザ・ピーナツ以上でしたねえ。

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明日の朝は、5匹の前蛹がぶら下がっているかもしれません。

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2007年9月10日

今朝は2匹が籠の枠にぶら下がって前蛹。2匹が籠の天井、赤い網に尻をくっ付けて前蛹。


先輩サナギと並んでダラリ。

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三歩さがって師の影を踏まず
少し離れた所でダラリ。

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籠の天井の前蛹は写真が撮れませんでした。
しかし、残り1匹が見当たりません。籠と地面の間にはスキマはないし、枠は鉄ですから持ち上がりません。逃げることはできないから、籠の中に潜伏しているはずだと探してみたら・・・


ポットのスミレの茎にぶら下がって前蛹になっていました。
お見事!

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スミレのポットは今後の食料です。
庭の梅の小枝を切って引越ししました。

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実りの秋です。干し柿のような色ですね。

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昼前には籠の中の4匹がサナギになっていました。
(今回は籠の天井の写真だけです。)

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4匹とも無事にサナギになってくれたなと籠の中を覗き込んでいたら、1匹のサナギの頭の所から血のようなものが・・・
様子をみることにします。

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2007年9月11日

青竹の物干し竿に洗濯物を干しているような光景です。
赤い籠の中のサナギを全て取り外しました。全部で6匹。
昨日、籠の中で血のようなものを流していたサナギは一番右に付けました。
今回は尻の糸を一緒に剥がして、セロテープで貼り付けています。
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裏の隠し財産のスミレ畑も、元気な幼虫がウヨウヨ居ます。
左側の2枚の写真は脱皮したばかりですが、トゲトゲの色が綺麗ですね。

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2007年9月12日

庭で、花の球根などを植える下準備をしていたら、小さな幼虫が目の前を横断。
庭に自生しているスミレも、一旦は食べつくされましたが新しい芽が出てきました。
小さな幼虫だけでなく、大きな幼虫も、これを探して歩き回っているんですね。
こんな小さな幼虫がスミレを探して歩く。

ただなんとなく歩き回っている筈はないと思いますが、こんな小さな幼虫が遠くにあるスミレの葉を目で見分けられるとは思えません。
私の鼻は性能が悪いので匂いませんが、ツマグロヒョウモンの幼虫には、スミレが発する誘惑の甘い香りが匂うのでしょうね。

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