2008年9月16日(2) [背番号2008-76]は前蛹に
昼前に確認したら[背番号2008-76]は飼育箱の天井(蓋)にへばりついて前蛹の支度中です。
この下にはルリタテハの前蛹。 尻の状態から推測すると下痢便は済んでいると思いますが、ルリタテハの前蛹の上にドパッと落とされたら大変なことになるので、下のルリタテハの前蛹の位置を変えました。
昼過ぎに見たら、体の向きを変えて、背中の糸掛けの真っ最中。
見ていたのですが、糸がバラけて纏まりがなく、何度も何度も試みていましたが引っ掛かりません。
見ているから慌ててしまって上手に出来ないのかなと思って蓋を閉めておきました。
夕方見たら、背中の糸掛けに失敗。
失敗と言ったらナガサキアゲハに失礼になりますので訂正します。
この下にはルリタテハの前蛹が垂れ下がっていますので、同じように垂れ下がってみようと真似をしたんですよ。
自分で尻だけで垂れ下がったのですから、このまま蛹になることへの挑戦をさせてもよいのですが墜落事故死の危険性もあるし、大事なナガサキアゲハですから、尻を外して寝かせることにしました。
寝かせましたが飼育箱の蓋の上では蛹化の途中で肌に傷が付く恐れがありますので、モンゴルのナントカ温泉で肌をツルツルにしたシートの上に寝かせておくことにしました。
今晩はこのまま過ごしてもらうことにします。
早ければ明日の朝には蛹かなあ? 明日の朝は無理かなあ?と思いながら部屋の隅を見たら、電気蚊取りのボーーとした光。
大慌てで車に積んであったカブトムシの幼虫用のケースを取りにいって、この中に入れて庭へ出しておきました。
2008年9月17日 [背番号2008-76]が昼過ぎに蛹になりました
軍用機の迷彩塗装のような色と模様。
今まで、このような色と模様のナガサキアゲハの蛹は見たことがありませんが、今年の4匹目、[背番号2008-76]が蛹になりました。今回は羽化まで進んでもらいたいものです。
2008年9月18日 [背番号2008-77]が元気になりました
9月16日に拉致した[背番号2008-77]ですが、一時は飼育箱の蓋の隅にうずくまり、このまま死んでしまうのかなと思いましたが、ICUで集中管理の結果、元気を取り戻し、橙の木の葉を美味しそうに食べるようになりました。
2008年9月19日 [背番号2008-77]・・・元気にはなりましたが・・・
狭い所に入れられたためのストレスでしょうか?
ケースを動かしただけでも怒って臭角を出します。それも1回だけでなく、続けて2~3回。「堪忍袋の緒が切れた」のか?「臭い袋の緒が切れた」のか?
当分の間ケースに触らなくてもよいように、橙の木の葉を5枚入れておきました。
2008年9月20日 [背番号2008-76]・・・羽化の支度が完了
いつまでも転がしておくわけにはいきませんので、ポケットと言うべきか、お立ち台と言うべきか、何時羽化してもよいように支度をしておきました。
苔むした、さざれ石のような立派な蛹です。
2008年9月22日 [背番号2008-77]・・・順調に育っています
橙の実のような艶やかな緑色の幼虫。橙の香りがするような幼虫。
順調に育っていますが、少しの物音でも臭角を出しますから、ケースの蓋を開けるのには一苦労します。
2008年9月23日 [背番号2008-77]をナミアゲハと同居
アオスジアゲハの幼虫用のケースのヤリクリがつかなくなったので、[背番号2008-108]のナミアゲハ(写真右側)と同居させることにしました。食料は同じ橙の木の葉ですから助かります。
2008年9月24日 [背番号2008-77]が脱皮して終齢に
同居のナミアゲハは昨日脱皮して終齢になりましたが、[背番号2008-77]も負けてはならじと、今朝見たら脱皮して終齢になっていました。
頭が大きく、ナガサキアゲハの特徴が現れました。
昨日終齢になったナミアゲハ[背番号2008-108]と同じケースに同居していますので並んでもらって記念写真を撮りました。(ヤラセっぽいのは気にしないで下さい)
大きさが違いますね。
身長測定器で正確に測っておきました。
上・・・[背番号2008-77]のナガサキアゲハ・・・34mm
下・・・[背番号2008-108]のナミアゲハ・・・27mm