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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

ナガサキアゲハの飼育(5) 赤い臭角・付き纏うアオムシコバチに怒る

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●このページは、前ページからの続きです

2008年9月25日 [背番号2008-77]が緊急事態・・・救急車で搬送

下痢便、※※、拒食、便秘。
今日は[背番号2008-77]の異常事態の対応で大騒ぎでした。

毎朝の糞掃除の順番が来たのでケースを見たら、毒ヘビ:グリーンマンバのように長~~くなった[背番号2008-77]が下痢便。
終齢になったのは昨日ですから、彼岸が過ぎて涼しくなるとはいえ、蛹になるには余りにも早過ぎます。

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様子を見るために橙の木の葉を差し出したのですが嫌がって頭を逸らしてしまいます。それに、下痢便で尻が痛いのか?尻をケースの壁から浮かせています。

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やっとの思いで橙の木の葉へ誘い込みましたが、なんと、痩せ細って皺だらけ。しかも、尻を葉に付けようとしません。

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尻の診察の前に [背番号2008-108]のナミアゲハと並べて見ました。
伸びています。ビックリするくらい長くなっています。
好物の橙の木の葉も、昨日からあまり食べていないようです。

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さて、いよいよ尻の診察。

尻に水脹れが出来たのか?腸から何かが出てしまったのか?尻が腫れています。尻の腫れは無色透明です。下痢便の続きのようなものを出していましたが、少しずつ量が少なくなってきて、腫れた部分は水色に変わりました。
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これが、幼虫の脱肛とか脱腸とか言われるものでしょうかね?
夕方になっても全く食べていませんし、糞も1個も出ていません。
いずれにしてもよく判らないし、悪質な病気の場合は同居のナミアゲハに感染しては困るので、別のケースへ隔離して様子を見ることにしました。

2008年9月26日 [背番号2008-77]は入院中です

隔離病室へ入院していますが、原因が不明なことと、特効薬が開発されていないため、自然回復を待っています。

食べた量を確認するために、昨日は1枚だけ新品の葉を入れておいたのですが少し齧っただけ。
糞はゼロ。

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先ず最初に顔色拝見。
痩せこけてしまって、新首相・麻生太郎ばりの威厳が消えうせてしまいました。
続いて、尻を見せてもらいました。
腫れはなくなったような気がしますが、尻を見ても治ってきたのかどうかは判りません。
また、明日見舞いに来てみます。

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このような症状は何が原因でしょうかね?
この[背番号2008-77]はチョットしたことで臭角を出していたのですが、ストレスが原因でしょうか。私も会社を卒業するまではストレスが貯まる一方で、胃潰瘍十二指腸潰瘍、挙句の果てには潰瘍性大腸炎潰瘍三重苦
[背番号2008-77]には関係ない話になりましたが、皆さんは、金は貯めても、ストレスは貯めこまないで下さい。

2008年9月27日 [背番号2008-77]・・・回復の見込みは薄いです

岐阜提灯がたたまれたように縮んでしまいました。
以前の同居人、ナミアゲハと並べてみましたが身長は負けそうです。

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食べる量は少ないし、パセリの種のような糞では話になりません。
殆ど動かないので、頭を突付いてみたら、動くには動きます。しかし、自分から動こうとする気力は伺えません。

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2008年9月28日 [背番号2008-77]・・・縮みました

昨日と比べたら橙の木の葉を食べています。
糞も大きなのが2つ転がっています。
しかし、糞の状態は葉の上に散らばっているものを寄せ集めて形を整えた程度で、消化不良のような感じがします。

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24日には34mmでハリのあった体は30mmに縮まり、皺だらけになりました。

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2008年9月29日 [背番号2008-77]はご臨終です

体長20mm。アコーデオンを閉じたようになりました。触っても全く反応がありません。
このまま放っておいたら煎餅のようにペシャンコになるかも知れませんが、麻生さんソックリの顔になったらナガサキアゲハの幼虫に申し訳ないので、本日でもって死亡宣告します。
しかし、黒のナガサキアゲハの飼育は難しいものですね。

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2008年9月29日(2) 2008年のナガサキアゲハの日記は終わります

毎年、12月末に橙の実をとって、不要な枝を切り落としていますが、その時にナガサキアゲハの幼虫が地面に落ちてくることがありました。
今年も期待しましたが橙の木には何の幼虫も見当たらずに終わってしまいました。
9月29日を最後に、ナカサキアゲハに変化は見られませんので、9月29日にさかのぼって、2008年の日記を終わることにします。(2008年12月31日)


なお、下の写真は、越冬準備が整ったナミアゲハ4匹、キアゲハ5匹、ナガサキアゲハ1匹、アオスジアゲハ2匹の蛹です。

(2008年11月17日撮影)
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お知らせ

今年は、ウイルス性の病気で、何匹もの幼い幼虫を死なせてしまいました。

下記の特別号の記事をご覧下さい。

ナガサキアゲハの飼育(特別号1) ウイルス性の病死だろうと思いますが・・・
9月24日に庭の橙の木の葉から採集したアゲハの卵から9月25日にナガサキアゲハが孵化しました。 この幼虫はとして特別室へ入ってもらい、羽化するまでを見守りたいと思います。 の表示は2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。 200...
ナガサキアゲハの飼育(特別号2) ウイルス性の病気が流行しているのか
9月24日に庭の橙の木の葉から採集したアゲハの卵から9月28日にナガサキアゲハが孵化しました。 この幼虫はとして特別室へ入ってもらい、羽化するまでを見守りたいと思います。 の表示は2008年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。 200...
ナガサキアゲハの飼育(特別号3) これもウイルス性の病気ですね
昆虫館の館長 ナガサキアゲハの飼育(特別号3):ナガサキアゲハが採取した卵から孵化。しかし、孵化から約10日後には死んでしまいました。ウイルス性の病気でしょうね。 9月25日に庭の橙の木の葉へナガサキアゲハが産卵に来ましたので直ちに卵を頂戴...
ナガサキアゲハの飼育(特別号4) ウイルス性の病死が多発
昆虫館の館長 ナガサキアゲハの飼育(特別号4):9月下旬に採取した卵から孵化した幼虫は、1週間から10日間くらいで全て死んでしまいました。ウイルス性の病気らしいです。個別のケースで飼育していたのですが・・・ウイルス性の病気は、ケースの徹底的...
ナガサキアゲハの飼育(特別号5) 緊急注意報:茶色の液体を出して死んだ幼虫はウイルス性の病死
昆虫館の館長 ナガサキアゲハの観察(特別号5):9月下旬に採取した卵から孵化した幼虫ですが、これも孵化から1週間で死んでしまいました。ウイルス性の病死らしいですね。ウイルス性の病死と思われるときは、ケースの徹底的な殺菌消毒も必要です。 9月...
ナガサキアゲハの飼育(特別号6) 緊急注意報:幼虫のウイルス性の病死の場合は、ケースなどの徹底的な消毒を
昆虫館の館長 ナガサキアゲハの飼育(特別号6):2008年は、卵から孵化したナガサキアゲハの幼虫は、全て死んでしまいました。ウイルス性の病死のようですが、来年も幼虫飼育に挑戦してみます。 緊急注意報:幼虫のウイルス性の病死の場合は、ケースな...

なお、通常の飼育日記も続けています。
このページの前後のページもご覧下さい。

ナガサキアゲハの飼育(4) 蛹の引っ越し・蛹の保護ポケットが役立っています
昆虫館の館長 ナガサキアゲハの飼育(4):庭の橙の木の葉にナガサキアゲハが産卵。橙の木では終齢幼虫も見かけますので採取してケースへ。しかし、蛹が腐ったような色になったり、羽化に失敗したり。蛹の保護ポケットを作ったりしています。 の表示は20...
ナガサキアゲハの飼育(6) できるだけ、卵か孵化したばかりの幼虫を採取して飼育
昆虫館の館長 ナガサキアゲハの飼育(6):2009年は黒いアゲハを重点的に飼育。できるだけ卵か、孵化したばかりの幼虫を採取して飼育することにしました。 の表示は2009年・幼虫・前蛹・蛹の背番号一覧をご覧下さい。 2009年5月7日 ナガサ...