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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

クロアゲハの飼育(1) 蛹からアオムシコバチの大群

●このページは、前ページからの続きです

2009年6月15日 蛹の形と大きさを比較してみました

2009年6月15日現在の黒いアゲハの蛹の形と大きさを比べてみました。
方眼紙はMicrosoft Excelを使った手製ですから、20目盛=75mm。1目盛3.5mmです。

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ナガサキアゲハ
P20090615-P1120069-2
クロアゲハ
P20090615-P1120068-2
モンキアゲハ

2009年6月17日 [背番号2009-022]に異変?

そろそろ羽化してもよい頃ではないかと思うのですが・・・
朝見たら、腹のほうに亀裂のようなものが見えます。
しかし、翅などが透けて見えていないので、この亀裂のようなものは羽化とは関係ありませんよね? 先日のナガサキアゲハの羽化失敗で、もの凄く気になるようになりました。
P20090617-P1120129-2


[背番号2009-022]だけでなく、[背番号2009-036]もですが、尻尾のクビレの色がオレンジ色になっています。この色はヤドリバエにやられたときの色ですが、背中の菱形の黄緑色が変色していないので、大丈夫でしょうね?
P20090617-P1120147-2 P20090617-P1120148-2 P20090617-P1120149-2

2009年6月18日 クロアゲハの♂(?)が来訪

私は、クロアゲハの♂だったと思います。
今日は、玄関前に朝顔をはわせるネットを張るために脚立に登っていましたが、相棒のオバサンが「黒!」と叫んだので振り向いたら、黒い羽に白っぽい模様。後ろ翅には尻尾が付いていました。
ナガサキアゲハでないことは確かです。何しろ脚立の上ですから、カメラは無いし、不安定な場所でしたから急いで降りる訳にもいかず、ただ眺めているだけでした。脚立の周りを1周半くらい飛んで、逃げて行きました。
後でポケット図鑑を見ましたが、クロアゲハだったと思います。

2009年6月25日 待てど暮らせど羽化しないクロアゲハ

クロアゲハだけではありません。ナガサキアゲハもですが、羽化してもよいはずの時期を過ぎても何の音沙汰もありません。
本日(6月25日)現在の蛹を全て点検してみました。
2009年・ナガサキアゲハの幼虫の観察日記(10)の6月25日の日記に、蛹の状況の一覧表を掲載していますので、 [背番号2009-022]と[背番号2009-036]を確認して下さい。

2009年6月28日 [背番号2009-022]がアオムシコバチの被害

[背番号2009-022]の蛹に孔が明いて、アオムシコバチが出てきました。[背番号2009-022]は蛹化から27日目です。
孔が明いて出てきてからでは後の祭りですが、孔の明いた蛹はビニール袋に入れて、密封して置いておきました。夕方見たら、残っていた何匹かが出てきていました。
今年はケース内保育と室内保育で安心していたのですが、庭へ出すのが早過ぎたのかもしれません。
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2009年6月29日 背筋がゾクゾク、寒気がするようなアオムシコバチの大群

今日は朝から雨が降り続き、やっと梅雨らしくなってきました。
我が家にはアマガエルが住み込みで長年居続けたのですが、2005年9月を最後に見掛けなくなりました。ところが今朝から裏のほうで大声で鳴き叫び始めました。雨が強くなると喉のところの袋を膨らませて鳴きます。黒いアゲハの卵や幼虫も多量に見つかるし、アマガエルも来てくれたし、今年は良いことづくめです。
が・・・しかし・・・
今日は羽化の気配はないので、午後、蛹置き場を見に行ったら、辺り一面アオムシコバチが飛び回っているではありませんか!

どの蛹から出てきているのかと思ったら、[背番号2009-036]のクロアゲハ。
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(左側の写真は、フ※キラーAなる殺虫剤を掛けた後なのでテカテカと光っています。右側の写真は、アオムシコバチを早くやっつけなければと慌てていたためピントが合っていないままシャッターをカシャッ。データを無理矢理修正してあります。雰囲気はつかめると思います。)
「背筋ゾクゾク+寒気」どころではありません。手足は痒くなるし、頭の中の脳味噌も痒くなるありさまです。「今年は良いことづくめ」と喜んでいる場合ではありませんでした。
このアオムシコバチが出てきていた[背番号2009-036]の蛹にはフ※キラーAなる殺虫剤をタップリと掛けてビニール袋に入れて密閉しました。


ついでに、この際、ナガサキアゲハなどの黒いアゲハの蛹で、想定の日数以上経っても羽化しない蛹を、尻尾のクビレの所の色を確認しながら処分しました。
処分とは言っても、ビニール袋に入れて、口を密封して、アオムシコバチが出てきたら見ることが出来るようにしてあります。
参考ですが、
2009年6月25日現在の蛹の様子は2009年・ナガサキアゲハの幼虫の観察日記(10)のページの6月25日の日記を、今日処分した蛹の様子は2009年・ナガサキアゲハの幼虫の観察日記(11)のページをご覧下さい。

2009年6月29日(2) クロアゲハの日記は、しばらくの間、休刊です

今年初めて順調に育ってきた[背番号2009-022]と[背番号2009-036]のクロアゲハですが、誠に残念ながら、アオムシコバチの餌食になってしまいました。
5月には度々見かけていた黒いアゲハも、6月になってからは見かけなくなりました。
これから本格的な梅雨の天気が続くとのこと。黒いアゲハが飛んでくるのは何時のことでしょうか? そのうち飛んできてくれると思いますので、それまでの間、クロアゲハの日記は休刊します。

お知らせ

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