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岩国市田舎村昆虫館は、イモムシとかアオムシなどと言われている幼虫の写真が沢山現れますので、昆虫が嫌いな方へは閲覧をお勧めしません。しかし、子供さんの夏休みの自由研究などに役立つ記事が沢山ありますので、興味のある方はご覧になって下さい。

アオスジアゲハの飼育(3) ヤドリバエに寄生され蛹からウジが・・・

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●このページは、前ページからの続きです

2008年10月23日(2) [背番号2008-120]と[背番号2008-119]を隔離

尻尾を曲げて元に戻らない[背番号2008-120]の背中の糸を切って、中の様子を見たいと思って懐中電灯の上に乗せたら、ベチャッ! クビレの所が破れていました。
いまさら中を見てもしかたがないので、ヤドリバエ収容所へ隔離しました。

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もう1匹の[背番号2008-119]ですが、色が変わってきているし、これも尻尾を曲げても全く反応がないため、隔離しました。

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本日現在の収容所の住人です。

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2008年10月24日 申し訳御座いません・・・今日もヤドリバエの報告です

アオスジアゲハの飼育が、ヤドリバエの観察日記になってしまいました。
みるからに気持ちの悪い写真も掲載していますが、蝶の幼虫を飼育しているとこんなこともあるよと言う予備知識、蛹の色が変わってしまって死んだらしいので捨ててしまったが、そのまま置いていたらどんなことになったのだろうかなどの疑問、などなど、少しは役立つことがあるかもしれません。


田舎村写真館
田舎村写真館

[注意]写真は気持ちの悪いものが多いのですが、写真を見るか見ないかはご覧の皆さんへお任せしますので、自己責任で写真をご覧になって下さい。なお、気分が悪くなって吐き気をもようしても、救急車の手配は受け付けることが不可能ですので、予めご承知おき願います。


今朝起床した時には[背番号2008-120]から既に3匹の白いヤドリバエのウジが出ていました。
蛹には黒い影が5つ有りましたのでまだ潜んでいるのだろうと待っていましたら、4匹目、そして5匹目が出てきました。

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ヤドリバエの幼虫、すなわち、ウジには足がありません。「体を伸ばして頭を前に。尻を前にもっていって弓なりに。そしてまた体を伸ばす。」 シャクトリムシに似たような格好で前に進みます。
蛹から出てきたら、体を縮めて動かなくなり、白色から茶色に変化します。
これで、ヤドリバエ収容所には11個の小豆粒が集まりました。

2008年10月24日(2) ヤドリバエの蛹を袋に入れて保存

11個になったヤドリバエの蛹(ですよね)をビニール袋に入れて密封しておきました。
古い6個は黒くなっていますが、今朝出てきた5匹は小豆色です。
希望者には無料で差し上げます。・・・冗談。
なお、ヤドリバエが1匹でも現れたら憎っくき姿を見届けて、全て処分します。
ここまでやられたからには、1匹くらい顔を見ておかないと夜も寝られません。

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2008年10月25日 クスノキの林(?)をみつけました

今日は米軍岩国基地の滑走路の近くへカメラを持ってサイクリングしてきました。
今年のアオスジアゲハの日記の最初のページの成虫の写真を撮った近くにはクスノキがありそうだと目星をつけて、上を見上げて走っていたら道路沿いにクスノキが並んでいました。
この敷地は、某社の社宅のある所で「部外者立入禁止」。道路に飛び出した手の届く枝を見ていたら蛹が一つ。
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残念ながら穴が3つ明いていました。
しかし、両側の綺麗な黄緑色のスジ。これが青だったらアオスジ・・・林家木久扇なみの駄洒落。
来年の卵探しは、この場所も対象とします。

2008年10月25日(2) [背番号2008-121]も隔離

[背番号2008-121]もヤドリバエ収容所に隔離しました。
写真も説明も手抜きにします。
(ヤドリバエの被害状況を書いていると、ヤドリバエには腸(ハラワタ)が煮えくり返るほど腹が立つし、気分が悪くなります。ヤドリバエを知らなくてこのページをご覧になる方は私以上に気持ち悪いことでしょうね。・・・スミマセン。)

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2008年10月26日 その後の[背番号2008-68]・・・とにかく不思議です

蛹の色は10月22日と変わりません。
尻尾を曲げるとピクッと戻ります。
掴む場所によっては、自分で尻尾を動かします。
横腹の黒い部分は少し厚みがありますが、丸いものではありません。
背中部分の蛹の内側に黒い帯が見えます。
生きてはいるようですが・・・

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2008年10月26日(2) [背番号2008-119]からウジムシが3匹2匹

写真の上側が[背番号2008-119]です。
今日も出てきました。
写真を撮った時は2匹でしたが、この後1匹追加。3匹ですよ。
今日は、蛹の詳細写真は遠慮させて頂きます。

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[訂正]・・・下の10月29日の日記をご覧願います。

2008年10月29日 [背番号2008-121]からウジムシが1匹

10月26日(2)の日記の訂正です。

10月26日以降、待てど暮らせど[背番号2008-121]からウジムシが出てきません。
今朝は[背番号2008-121]にライトを当てて透かしてみました。
ピンセットで頭側の尖った所を挟んだら、サラサラとした黄土色の液体が流れ出てきました。
蛹の中は一部を除いて空洞です。既にヤドリバエのウジムシはお出ましになった後でした。

P20081029-P1080480-483-2


・・・と言うことは、10月26日の写真を撮った時の2匹のウジムシは[背番号2008-119]から出てきたもので、後からでてきた1匹は[背番号2008-121]から出てきたものだったんですね。

2008年11月3日 その後の[背番号2008-68]・・・ますます不思議です

日記には書いていませんが、毎日[背番号2008-68]の様子を見ています。
P20081103-P1080644-2 P20081103-P1080645-2
状況は、

  1. ライトで照らしたら、尻尾の方は光が通らず黒いが、胴の方は光が追加する。
  2. 5cmくらいの高さから、机の上に蛹を落としたら、中が空のような音がする。
  3. 尻尾を曲げたら、片側は戻り難いが、反対側は割と早く戻る。
  4. 目の所を、僅かに力を入れて掴んだら(指で挟んだら)、尻尾が左右にピクピクを動いて反応がある。

生きているようでもあり、何か他の物が潜んでいて反応しているようでもあり・・・とにかく不思議です。屋外に出して、他の蛹と一緒に並べようかと思うのですが、「羽化しようとおもったのに」と言われては困るので室内に置きっぱなしです。


この写真ですが、少し大き目のポケットに、[背番号2008-68]の蛹を逆さまにして入れています。何をしているのか?
目の所を押さえたら反応があるので死んだとは思いたくありませんが、これまでのヤドリバエ寄生の被害が頭から離れませんので、尻尾の所は何者かが潜んでいて、胴の方は食べ尽くされていないか?(まさか?)と疑ってみました。もしそうであれば、尻尾の所の中身が頭側に落ちるはず。明日の朝までこのままにしておくことにします。

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2008年11月5日 [背番号2008-68]を屋外へ出しました

11月3日に蛹を逆さまにしておいても何も変化はありませんでした。
何か訳の判らない不思議な[背番号2008-68]ですが、庭の越冬蛹とともに並べました。
このまま様子をみることにしたいと思います。

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上の写真をご覧になって、変な蛹があるのに気が付かれましたでしょうか?一番左の蛹です。
8月29日、庭の植木の剪定中に、葉を丸い筒のようにして中に入っていた蛹をみつけて取ってきたものです。多分、蛾の蛹かなあと思っていますが何か判りません。

2008年11月5日(2) 今年のアオスジアゲハの日記を終わります

今年は、掲示板アオスジアゲハのことを教えてもらい、飼育して羽化させることに挑戦しました。しかし、羽化は見逃してしまったし、殆どがヤドリバエの襲撃日記のようになってしまいました。
まだ、今日蛹化したばかりの[背番号2008-SP2]がいますが、これの様子は2008年・アオスジアゲハの飼育(特別号)に書いていますので、一般のアオスジアゲハの日記は本日で一応終わることにします。

今年は失敗ばかりでしたが、来年は早目に幼虫探しをして、アオスジアゲハを乱舞させたいと思っています。


なお、下の写真は、越冬準備が整ったナミアゲハ4匹、キアゲハ5匹、ナガサキアゲハ1匹、アオスジアゲハ2匹の蛹です。
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(2008年11月17日撮影)

お知らせ

ヤドリバエのその後の状況と、冬を越した[背番号2008-68]の2009年の様子は、2008年・アオスジアゲハ と ヤドリバエ(特集号)に追加掲載しましたのでご覧下さい。

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昆虫館の館長 アオスジアゲハの飼育(特別号):アオスジアゲハのヤドリバエ・寄生バエ被害の特集号。 大事に育てたアオスジアゲハの幼虫が、やっと蛹になったと思ったら中からヤドリバエのウジ。 気持ちの悪い写真もありますが、ヤドリバエの写真もありま...

このページの前後のページもご覧下さい。

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アオスジアゲハの飼育(4) 食草のクスノキと月桂樹の苗木を鉢植
昆虫館の館長 アオスジアゲハの飼育(4):今年もアオスジアゲハの幼虫飼育をしようと思ってクスノキの巨樹へ何度も通いましたが、幼虫を探し出すことは出来ませんでした。 クスノキの苗木を通信販売で購入して、鉢植えにしました。 2009年6月20日...